Waringo

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映画「203高地」〜防人の詩を通して〜

こんにちは

waringo代表・マインドームコーチのERIです(^ ^)

 

最近、映画「203高地」を観ました。

 

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日露戦争の旅順攻防戦を描いた超大作です。

上映時間は3時間でしたが、あっという間で見応えのある作品でした。

 

冒頭の印象的なシーンからはじまりました。

当時白人優越主義により、アジアが植民地されようとする中、近代化した日本のみが唯一西洋列強に、N0を主張し、民族平等を訴えていたこと不屈の精神を感じさせられます。

 

時代は19世紀末、ロシアの南下政策は満州朝鮮半島まで及び、朝鮮半島の支配権を目指す、近代化し誕生間もない明治維新政府の意図と真っ向から衝突しました。

開戦か、外交による妥協か。

自国の何倍もある戦闘力と世界一の海軍を誇るロシアを相手に戦争する、日本人の勇気と決断、その裏にあった苦悩を感じさせられました。

 

政府・軍部・庶民(兵士)の3つの視点から描かれていることで、当時のどの立場の日本人にも立場チェンジができ、当時の様々な心情に共感しやすく、涙なしでは観ることができませんでした。

 

さらに、主題歌のさだまさしの「防人の詩」の歌詞は、人間の様々な苦しみや悲しみの感情と、命の尊さを表現していて、さらに深い涙を感じました。

 

防人の詩の元になった、万葉集の詩です。

「鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流 死許曽 海者潮干而 山者枯為礼」

読み:いさなとり うみやしにする やまやしにする しぬれこそ うみはしほひて やまはかれすれ

意味:海は死にますか 山は死にますか。死にます。死ぬからこそ潮は引き、山は枯れるのです。

 

海は死にますか

山は死にますか

 

自分が死んだら、今目の前に見える景色も無くなるのか。

今、目の前に見える宇宙が、自分が死んだ時には無くなることを表現しています。

 

これは、自分と目の前の宇宙が自分とつながっているということ。

宇宙は生まれる前から存在しているわけではない、今ここ人間が、自分の宇宙を立ち上げている。

今ここ、10の500乗倍のスピードで、あったりなかったりするホログラム宇宙を立ち上げている真理の世界を表現していると感じます。

 

日本の存亡と未来のために戦った、日本の先人たちの究極の苦しみや悲しみ、涙を沢山感じる映画でした。

 

そして、真理が文化に深く根付いていた日本の精神こそ、世界を平和にしていくミッションがあると、改めて強く感じました。